最近気になる世界の「ジュエリー」その9
諸族による王国の興亡から統合への時代
ローマ帝国辺境の民族の平安は東から侵入してきたフン族によって破られ、多くのゲルマン族が西方のローマ帝国領内に移動したことは民族大移動として歴史に残る。
アングル族やサクソン、ヴァンダル、フランク、ランゴバルト、ゴートなどゲルマン諸族は東西に分裂した帝国の半分、西ローマめがけて侵入し、次々と国を建てては滅びていった。
文化史的には、その過程のなかでゲルマン族は少しずつキリスト教化してゆく。
やがてシャルルマーニュ大帝のカロリング朝判やオットー大帝の神聖ローマ帝国の時代となり、神と天国と地獄をテーマとする美術を作ったことは前項の通りだ。
ここでは、キリスト教化以前の、そうした民族のジュエリーを見てみたい。