均てん努力と集権システム 3
住民が、みずからの手で共通に直面する問題を解決していく内発的な秩序の形成力を、ここでは「自律的秩序形成の『元気』」とよぶことにしましょう。
この「元気」がとくに地域で注目される必要があるのは、主としていわゆる都市化の進展によって「広い世間」が拡大したからだと考えられます。
それはまたわれわれの「他人観」と結びついています。
わたしたちが持続的にもっている人間関係は幾とおりかありますが、まず核になっていると思われるのは「血」縁で結ばれている身内関係とくに親子関係です。
親子関係の特色は心(情)通い、しかも遠慮がいらない点にあるといえます。
親子関係が薄らぐことを「水くさい」「他人行儀な」というし、円満な親子関係では「水入らず」で「何でも遠慮なくいえる」のです。
この親子(身内)関係のすぐ外に、これを中心にしていわば同心円風に他人との関係がひろがっています。
まず「狭い世間」があります。