プロジェクターをレンタルした日
『女囚さそり・けもの部屋』。
篠原とおるの劇画『さそり』を原作に、梶芽衣子が怨念に燃えるヒロインを演じた人気シリーズ(主題歌『怨み節』もおなじみ)の第3作。
劇画タッチの様式美(美しいか?)が最近の若者には新鮮らしいですね。
荒野を逃亡するさそり、という風景がお決まりですが、この作品は趣を変えて都会が舞台になっています。
この映画シリーズに関しては、語れば語る程、意味がありません。
マニアックに解釈して掘り下げることも、奇をてらってホメそやすことも、まるで的外れです。
それは『ターミネーター』を観て映画論を戦わす人がいないように(病人は除く)、ただ、何も考えずに楽しむだけの映画だからだです。
いい映画ですね。
プロジェクター レンタルで観るとさらに楽しめる作品です。
モンドとかカルトなどと言葉の付加価値をなすりつけて、45度の方角から予防線を張りながら作品と対面するのは、日本人の悪いクセ。
女囚さそりなんだからそれでいいじゃないか!!
それだけでいいモノがあります。
この"無"の桃源郷の先にある解放感。
先日『セブン』を観に行った時、隣の席のカップルの女が終演後、男に、
「で・・・犯人は結局、誰だったワケ?」
起きていたにもかかわらず、そう尋ねるのです。
彼女に言いたい。
"さそりを観よ!!"
・・・しかし、男は言いました。
「うーん。誰だっけ?」