組織改革とリーダーシップ
こうした革新的戦略の展開に伴って必要なのが、組織の抜本的改革です。
組織改革はスミス会長の指揮のもとに、F・ジェームズ・マクドナルド社長が3年にわたって準備し、1984年1月はじめに実施に移された「企業界でも前例のない」大規模なものとなりました。
第一に注目されたのは、ボディー・メーカーのフィッシャー兄弟がGMに参加して以来、その組織のなかでもいわばアンタッチャブルな一枚岩であったフィッシャー・ボディー事業部が・・・
これまたドナー支配体制により、集権化のために強引に統合された組立事業部(GMAD)とともに解体されたことです。
第二はスローンが創設し、経営史上も「分権的事業部制」として名高かった、キャディラックからシボレーに至る五大事業部が大幅に縮小され、わずかに営業部門として名をとどめるにすぎなくなったのです。
これに対し、設計から組み立てに至る自動車生産の全工程が大型車と小型車のグループに大別されました。
前者にはビュイック、オールズモビル、キャディラック(BOC)が、後者にはシボレー、ポンティアック、カナダGM(CPC)が組みこまれることになりました。
解体されたフィッシャー・ボディーとGMADは、それぞれのグループに組み入れられました。